雑文集積所

カラー表示対応絵文字フォントが一向に増えない背景

絵文字フォントについて

2021年にカラー表示できる絵文字フォント「おつとめEmoji」の配布を開始してから、まもなく5周年を迎える。光陰矢の如しである。おつとめEmoji公開後もboothにおいては新たなフォントが続々と配布されたが、カラー表示に対応している絵文字フォントに関しては全くと言ってよいほど増えなかった。その理由について書き留めておきたい。

最大の理由は「カラーフォント制作のハードルの高さ」だと思われる。おつとめEmojiの制作を開始した当時、調べた限りではCOLR/CPAL方式のフォント制作が可能なフリーソフトは存在しなかった。有料ソフトウェアであればGlyphsがあるものの定価299ユーロ(2026年2月のレートで約55,000円)とそれなりの金額になる。そして制作にあたってはフォントの知識に加えてカラーフォントの仕組みも一通り知っておく必要もある。気軽には始めづらいのである。

また「絵文字をあえてフォントにする必要がない」ことも無視できない要因だろう。最近のチャットアプリでは「カスタム絵文字」が使用できるが、このカスタム絵文字はもっぱら画像ファイルで制作されている。残念ながら絵文字がフォントファイルでなければならない理由はあまり無い。

敷居の高さと需要の少なさという二重の壁を乗り越える必要があるので、カラー表示対応絵文字フォントの発展は簡単なことではないことは確かである。

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  • 公開年月日 : 2026/02/08